年末年始に向けてカニの購入を検討していている人が増えているのではないでしょうか。
そこで気になるふたつの疑問点について、この記事ではお話していきたいと思います。
まず「カニの賞味期限はいつなのか」です。
この賞味期限を考えて使う日から逆算して購入したいという人もいますよね。
カニを多く購入して余ってしまった場合はどれくらい持つのかというのも気になると思います。
そしてもうひとつが自宅での保存方法です。
どんな状態で保存したら美味しい鮮度を保つことができるのでしょうか。
どのカニも安くはありません。
せっかく購入するなら、鮮度抜群の最高の状態で保存しておいしくいただきたいですよね。
この記事ではカニを購入する前に知っておきたい、この気になるふたつについて徹底解説します。
カニの賞味期限
カニを購入する際は多くの方が生カニかボイルカニのどちらかを選びます。
生カニとは水揚げされたカニをそのまま冷凍した状態のことをいいます。
またボイルカニは水揚げ後に一度ボイルされたものを冷凍してある状態のことをいいます。
主に購入されることが多いこの2つの賞味期限について説明していきます。
生カニの賞味期限
生カニは冷凍された状態で届くため、すぐに食べないようであれば解凍せずにそのまま冷凍庫で保存します。
賞味期限は購入したものにもよりますが、3週間~1ヵ月です。
長くても1ヵ月が最大でしょう。
解凍してしまったあとは日持ちしません。
解凍した直後からどんどん鮮度が落ちていきます。
美味しい状態で食べるには解凍後とにかく早く食べ切るのがおすすめです。
またカニ味噌は身よりも保存がききません。
万が一冷蔵保存する場合は遅くとも次の日にはすべて食べてしまった方がいいのですが、できればカニ味噌だけは解凍したその日のうちに食べてしまうのことをおすすめします。
解凍後できるだけ余らないように、多めに購入してしまった場合でも一回で食べきれる分だけを解凍することをおすすめします。
ボイルカニの賞味期限
ボイルカニも冷凍された状態で届き、解凍せずに冷凍庫で保存します。
すでにボイルされた状態なのでこの時点で鮮度は生カニの方があります。
生カニよりも若干短くなります。
賞味期限は2週間から1ヵ月ほどのものが多いです。
購入店舗によって異なりますので、賞味期限は購入の際にしっかりと確認するようにしましょう。
すでにボイル済みということから1ヵ月以上の長い賞味期限のものも見かけることがありますが、やはり賞味期限以内とはいえ鮮度はどんどん落ちていきますので、遅くとも届いてから1ヵ月以内には食べきってしまうことをおすすめします。
また解凍してしまったけど余ってしまったという場合は、こちらも解凍後3日ほどであれば冷蔵保存が可能となりますが、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。
ボイルカニもカニ味噌はできるだけその日のうちに食べてしまった方が良いでしょう。
カニの保存方法
ここからはカニの保存方法についてお話していきます。
基本的にはなるべく早く食べたほうがいいカニですが、保存する際にはどのようにすればいいのか、参考にしていただければ幸いです。
生カニの保存方法
鮮度を保つために届いた箱の状態での保存は絶対にやめましょう。
まずは、乾燥から守るために濡らしたペーパータオルなどでカニを包んでから、さらにラップでカニを包みます。
途中で水分が出てきてしまう可能性もありますので、ラップで何重か巻いて密封するとなお良いです。
そのあとカニがすべて入る大きなビニール袋などに入れます。
空気が入らないように密封します。
もし届いたものが密封されたビニール袋にすでに入った状態であれば、そのまま冷凍保存しても大丈夫です。
生カニはボイルがされていないので解凍した瞬間から旨味が逃げ出します。
上記の作業はできるだけさっと行い、少しでも解凍されることがないように気を付けましょう。
ボイルカニの保存方法
ボイルカニにおいても保存方法は生カニと同じように行ってください。
一度ボイルされているため生カニほど風味はすぐになくなりませんが、それでも冷凍保存が基本なのでボイルカニにおいても解凍が始まる前にすぐに冷凍保存したいですね。
カニ一杯ではなく脚のみで購入した場合で、一回ですべて食べきる予定がないときは冷凍保存する際に小分けにしておきましょう。
そうすることで食べるときに簡単に必要分だけ解凍することができます。
すべてひとつにまとめておくと、解凍する際に食べない分も一度出さないといけなくなり作業が面倒になります。
また、食べない分の解凍が始まってしまう原因にもなります。
カニを長持ちさせるコツ
生カニ、ボイルカニどちらも届いたあとは家庭用の冷凍庫で保存することになりますが、実は自宅に届く前は業務用に冷凍庫でマイナス30度ほどで保存されています。
でも家庭用の冷凍庫は物によりますがだいたいマイナス15度~18度くらいになります。
その分家庭用冷凍庫で長く保存すればするほど鮮度は低下していってしまいます。
それを防ぐためできる限り冷凍温度を保っておく必要があります。
冷凍庫の温度を保つ
冷凍庫を何度も開閉していたりすると温度が上がってしまいます。
冷凍庫の温度を変化させないように開けたらすぐに閉めるのを心がけましょう。
賞味期限は1ヵ月持つからといって、家庭で冷凍後使うのは1ヵ月後となってしまうと、何度も冷凍庫を開け閉めした結果解凍が少し始まってしまったり、購入時よりも鮮度が落ちてしまうということになりますので、可能であれば購入後は早めに食べることをおすすめします。
カニをラップでしっかりと密封する
冷凍庫の温度も大切ですが、カニがラップでしっかりと密封されていることが大切です。
保存方法で詳細は書きましたが、心配であればラップを何重かに重ねて密封をしっかりとさせてくださいね。
解凍後の冷凍はNG!
ちなみに生カニでもボイルカニでも、解凍してしまったけれどすぐに食べないからといって再度冷凍するのは絶対にNGです。
再度冷凍してしまったものが食べられないというわけではありませんが、中身が減り歯ごたえのない美味しくないカニになってしまうのです。
なので再度冷凍するのはやめましょう。
上手に保存して美味しくカニをいただきましょう
- 物にもよるが賞味期限はだいたい長くて1ヵ月が多い
- 少しでも解凍が始まると旨味が逃げるので保存の際は解凍が始まらないように注意する
- 冷凍保存は届いた箱のままではしないこと
- 解凍後に余った分はできるだけ早く食べる
- 一度解凍したものは再度冷凍をしないこと
- 冷凍庫の開け閉めを減らし、出来るだけ同じ気温を保った状態を心がける
この記事では、生カニとボイルカニの賞味期限と冷凍保存の方法について説明しました。
美味しいカニを食べるためには、届いたあと旨味を逃さないように上手に保存することがまずはとても大切です。
これからの季節、カニの購入を考えている方や、カニをもらう予定があるという方はぜひ参考にしていだいて、美味しいカニ料理を堪能してくださいね。